2019年10月26日(土)18時半~(60-休25-35-休20-40)
ロメオとジュリエット
新国立劇場 4階左バルコニー

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン

指揮:マーティン・イェーツ

<配役>
ジュリエット:小野絢子
ロメオ:福岡雄大
マキューシオ:奥村康祐
ティボルト:貝川鐵夫
ベンヴォーリオ:福田圭吾
パリス:渡邊峻郁
ロレンツィオ神父:菅野英男

ちらし_0007
ロミジュリ、今回2回目。
昨日の大雨で外出予定変更。それならもう一回見てみようと思ってバルコニー席を当日買った。
さすがにマチソワの元気はなかったので、ベテランのほうを選択。
4階のバルコニー端っこだったので、舞台は割と欠ける。値段相応だ。
最初にS席で見ておいてよかったと思う。
音は上のほうがいいように思った。

小野・福岡ベテランペアに
脇の主な配役はティボルトが貝川さん、マキューシオに奥村王子、パリスに渡邊王子!
これも豪華だ。

冒頭、町での三人組は奥村王子目立つ。つい目が追ってしまう。
表情が豊か。楽しんでいるようだ。死ぬところも情感たっぷりでよかった。
でもソードファイトは木下さんのほうがうまい。
パリスの渡邊王子もよかった。ロメオの時は情熱的な若者だったけど
パリスの時は最初優しそうにふるまっていたのが、ジュリエットの拒否にあって
怒りと支配的な本性を見せるところなんかが離せなかった。背中が語っていた。演技うまいわー。
そういう意味では井澤王子はただ困惑しているだけかも…でも立ち姿が美しいからいいのだ。
ノーブルだよノーブル。
貝川さんは貫禄たっぷり、キャピュレット家の次期家長の存在感。よかった。
小野さんは清潔感あふれるジュリエット。
子供、恋する少女、意思をもつ女性といった変化が自然。
福岡君のロメオもよかったけど、印象的なのはティボルトとの決闘。
親友を殺された怒りが剣先に込められていて火花が出るかのような決闘。
受ける貝川さん、演技じゃなくても必死だったんじゃないかな。
そういえば福岡ティボルトの時もソードファイトは様になっていた。福岡君うまいんだ!

福岡・小野ペアは情熱を内に秘めているよう。
バルコニーでも寝室の別れでも、二人の思いがにじみ出ている。
寝室の最後、振り切って去っていく場面、舞台中央でキスをして去っていく福岡ロメオ。
確か渡邊ロメオの時は下手側でキスの嵐の後に振り切るように去っていた。
思いの振り切り方のいろいろを見せていただきました。

今回もよかったけど、個人的には秘めた情熱よりあふれ出る情熱の米沢・渡邊ペア推しです。