2021年08月21日(土)14時(105分1幕)
子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラSuper Angeleスーパーエンジェル
新国立劇場オペラパレス1階正面

総合プロデュース、指揮:大野和士
台本:島田雅彦
作曲:渋谷慶一郎

演出監修:小川絵梨子
総合舞台美術:針生康
映像:WEiRDCORE

振付:貝川鐵夫
舞台監修:大原永子

オルタ3プログラミング:今井慎太郎

ゴーレム3:オルタ3
アキラ:藤木大地
エリカ:三浦理恵
ジョージ:成田博之
ルイジ(異端1):小泉詠子
異端:込山由貴子、北村典子、上野裕之、長野礼奈(バイオリンソロ)

世田谷ジュニア合唱団
ホワイトハンドコーラスNIPPON
新国立劇場合唱団

新国立劇場バレエ団ダンサー:渡辺峻郁、木村優里、渡辺与布、中島瑞生、渡邊拓朗

東京フィルハーモニー交響楽団

芸術監督:大野和士、吉田都、小川絵梨子
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オペラ、バレエ、演劇部門総力を挙げたものであれば見るべきかなと思った。お祭り。
さて、感想というと、畳みかけるような舞台装置、映像、音楽…良かったと思います。
でもなんか消化しきれないところが多々あり、中途半端な印象。
拍手のタイミングがパラパラとしていたのが大方の反応なのではないだろうか。
あと、「子供と作る」であって「子供のための」ではないような。
音楽もおどろおどろしいし、ちょっと難しかったのではないかなあ?

子どもたちの合唱やホワイトハンドコーラスの手話ダンスが一番光っていた。
バレエの部分も良かった。
アンドロイドが歌うのはプログラムなのか、何かに反応してアンドロイド自身なのか興味深かった。
でも肝心の歌は字幕がないとわからない。面白い試みだったけどちょっとそこは残念。
オペラの歌手陣も良く声が出ていてよかった。
藤木さんの声質が音楽にとても合っていた。

パーツは良かったのに印象がもやっとするのは話の展開のせいだと思う。
話の筋はよくある、近未来、全能のAIマザーが管理する社会で子供たちが振り分けられ
異端とされたものが将来、社会をひっくり返すSF。
と、2行で書けたけど、オペラの内容は難解。
マザーが滅びて自分の信じる道を行けってことかと理解したけど、それで合ってるのか??
アキラはゴーレム3と同化して新しい生命(スーパーエンジェル?)になるのか?
エリカとの将来は?社会は混乱しないのか?
ゴーレム3はマザーになったりしないのか?あ、原作読めばいいのか?
でもオペラだからもっと強い言葉で説明しても良くないかと思った。

アルマゲドンの夢でも子供が歌って未来への希望のようなものを醸していたが、
本オペラでも子供たちの存在と歌が印象深い。
ディストピアと子供は相性がいいのかも(本当にそんなことになったらいやだけど。)

無料配信もあるとのことなのでまた見てみようと思う。